白米と玄米のイイトコ取りをめざして〜味も栄養もゆずれないから〜
こんにちは。
田上町 地域おこし協力隊のヤマグチです。
先日、まちのイベントでお会いしたお米の生産者さん。
お忙しい中わざわざ時間をとって頂き、お金も取れるのでは?という内容の、とてもタメになるお話をたっぷり伺いしました。
突然ですがみなさんはお米をどのように食べていますか?
おそらくダントツで多いのは、白米を炊飯器で炊いて食べる方でしょうか。
「それ以外なにがあるの?」と言われそうですが、その他にも雑穀など、他の穀物を混ぜて食べる方もいらっしゃると思います。
ヤマグチはまさにそれで、白米と玄米を5:1ぐらいの割合で混ぜて食べる派でした。
「でした」と書いたのは誤字ではありません。
今回お話を伺い、自分なりに検討した結果、10年近く続けてきたこの食べ方を卒業しました。
新たにはじめたその食べ方とは
「白米以上、玄米未満のお米を食べる」
です。
ヤマグチ家の主食が変わった1週間のお話を今回はご紹介します。
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玄米はスーパーフード
百聞は一見にしかず。
生産者さんから伺ったお話がほぼすべてつまったような、こちらのグラフをまずはご覧ください。
お分かりいただけましたか?
つまり一言でいうと「玄米を食べていれば健康」ということです。
もうこれで記事を終わりにしてもいいぐらいですが、もう少しお付き合いください。
グラフからも分かるように、普段いわゆる白米として出回っている「精白米」は玄米から9割以上の栄養素を削ってしまっているそうです。
もちろんそのおかげで、甘く柔らかいお米を食べることが出来ているので、悩ましいところではありますが……
「白米と比較して栄養が多いってだけでしょ?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。ヤマグチも最初はそう思いました。
どんな数値も正しい比較分析をしてようやく意味を持ちます。
「レタス2個分の食物繊維!」と書かれたお菓子などを見る度に思います。「そもそもレタスに食物繊維は多いのか?」と……
しかし玄米に含まれる栄養素の量はまさに「スーパーフード」。
基本的には「玄米+味噌汁+豆や魚のおかず一品」の食事をしていれば、必要な栄養は摂れてしまうそうです。
こんな話を聞いてしまったら日頃のお米ライフを変えずにはいられません。
なんとかして普段の食事に玄米の栄養をたくさんとり入れたい!
さっそく行動開始です。
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玄米はかたい、食べにくい問題
そんなスーパーフードである玄米がどうして主食になっていないか。
それは白米に比べて「かたい」そして「ぬか独特のにおい」もあるからです。
人によっては消化が追い付かず、消化不良を起こす方もいらっしゃるとか。
さすがに「栄養をとり入れたい!」とは言いましたが、あまりおいしくない玄米を我慢して食べるほど、ヤマグチも切迫つまってはいません。
もともと白米に玄米をすこし混ぜて食べてはいますが、正直かたさは気になります……
今回お話を伺った生産者さんでは、堆肥にこだわることでやわらかく、においの少ない玄米やぬかを生産、販売されていました。
実際に試食させて頂くと明らかにやわらかく、においも少ない。これなら主食にしても続けられそうです。
しかし残念ながらヤマグチ家のおサイフ事情からすると、こちらで玄米を購入し続けるのはちょっときびしい……
さらに実家では一応お米を作っているため、「欲しい」と言えば基本お米は送られてくる環境です。出来ればこのヤマグチ米を活かしたい……
自称「検索」が得意なヤマグチなのですぐに調べます。
そして一つのキーワードを見つけました。
「分づき米」
耳なれない言葉かもしれませんが、要は「玄米」から精米をして「精白米」になる手前で止めたお米のことです。
当然、どれだけ表面を削ったかによって残る栄養も変わってきます。
一般的には「3分」「5分」「7分」と、玄米と精白米の間に3段階の分づき米が設けられていることが多いようです。
まさに探し求めていたものが見つかりました。
実家で作っているヤマグチ米は、もちろん玄米の状態でも発送OK。
その玄米を「分づき米」にして食べれば、味も栄養もイイトコどりのお米ライフを送れそうです。
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あってよかったコイン精米機
さっそく実家のヤマグチ米を玄米から分づき米にします。
もちろん向かう先は「コイン精米機」。
ヤマグチが住むのはコメどころ新潟県にある田上町。
ありがたいことに少し探せばコイン精米機なんてすぐに見つかる環境です。
ヤマグチの実家もなかなかの田舎なのでチラホラ見かけましたが、都会の方ではあまりないのかもしれません。
せっかくなのでどんな感じで精米するのかをご紹介します。
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5分づき米と玄米を食べ比べ
人生初の「5分づき米」をゲットして帰宅。
まずは記念に比較写真をパシャリ。
見事なグラデーションカラーになっています。
並べると「5分づき」になっていることがよく分かる。
そしてようやく最終ステップ。
炊飯器で炊いて、5分づき米と玄米を食べ比べしてみます。
これで5分づき米が「茶碗一杯全然いける!」となれば大成功。
次からは5分づき米がヤマグチ家の主食として選手交代です。
「玄米」を実食
2時間ほど冷蔵庫で吸水をして、玄米モードでセット。
見た目はかなり黄色っぽく、ぬかのにおいもあり。
吸水をしっかりしたのと炊飯器の玄米モードのおかげで食べられないことは全くない。
ただ白米のやわらかさ、甘さを知っていると、玄米100%で毎回食べるのはちょっと我慢が必要。においもすこし気になる。
「5分づき米」を実食
1時間ほど冷蔵庫で吸水をして、白米モード(通常)でセット。
先程の玄米を見た後だと、色はほとんど白米に見える。ぬかのにおいもあまり気にならない。
ほぼ白米と言ってもいいやわらかさ。おいしい。
むしろやわらか過ぎると感じるぐらいだったので、この時期ヤマグチ家の場合は吸水時間はもっと短くても大丈夫そうでした。
結論
「5分づき米」は茶碗一杯全然いける!
「分づき米」さん、ヤマグチ家へようこそ。
これからどうぞよろしくお願いいたします。
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最後に
味と栄養のイイトコ取りができる「分づき米」は、ベストではないかもしれませんが、多くの人にとってかなりベターな選択肢だと思います。
精米にかかる時間は数分で、値段も数百円。
これで日頃の食事バランスが整うのであればメリットしかありません。
こういった情報こそ学校で教わりたかったなと思う1週間でした。(忘れてるだけで教わってたら先生ごめんなさい)
これで満足することなく、今回の5分づき米を食べ終わったら「3分づき米」にもチャレンジし、より良いお米ライフを引き続き目指していこうと思います。
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今回は、まちの生産者さんから伺ったお米のお話をきっかけに見つけた「分づき米」についてまとめてみました。引き続き、ヤマグチが得たモノ・コト・ヒトを少しづつ発信、共有していこうと思います。
もしお時間ありましたら他の記事や町のHP・SNSなども覗いて頂けたら幸いです。
田上町について、お時間を割いて下さりありがとうございました。
地域おこし協力隊のヤマグチがお届けしました。